Monday, December 28, 2009

coregaのCG-WLR300NNHを導入、その3 不具合(致命的ではないが)

致命的なものではないが、いくつか不具合を見つけたのであげておく。
(ファームウェア Version 1.00 及び Version 1.10 にて確認)
  1. ルータ機能をOFFに(ブリッジモード化)すると、時間設定を自動にしても時間が自動設定されない。
    解決方法を発見。
    一度手動設定で時間設定した後で、自動設定に設定しなおすときちんと自動更新できるようになる模様。
    システムログにも「ntp:Update time successful」とあるのを確認できた。
    ntpのクライアントで時間の差が大きい場合にエラーになったりするので、その影響があるのかもしれない。
  2. WPA共有キーにスペースが入力できない。(ASCII文字設定時)
    スペース入りのキーを設定しようとすると
    「ASCII(文字半角英数記号)で入力してください」と出てしまう
    スペースが入力しづらいクライアントのための親切とも考えられるが
    その場合はエラーメッセージをそれなりものに変えた方がいいと思う。 
  3. CG-WLR300NNH側の問題かわからないが、SSIDをステルス設定すると
    MacBook Pro 13"とiPhoneでスリープからの復帰時や再起動時に再接続できない。
いずれも、手動設定にしたり、16進数入力にしたりスペースを使わないなりすれば対応できるものではあるが
次のファームでは対応してくれると嬉しいなぁ。>コレガさん、というかアライドテレシスさんと言うべきか。

その他、残念なところ
  • パケットフィルタ機能がない
    近い機能としては「アクセス制限」というものがあるが
    LAN側の特定IP・プロトコル・ポート番号から、WAN側への通信のみを制限することができるもので
    最大登録数は10件まで。
  • ポートフォワード(ポートマッピング)は
    「バーチャル・サーバ(ポート開放)」という名前になっていて
    最大登録数は10件まで。
これらの不具合や残念な点が改善されれば、幅広い層から良い評価が得られるのではないかと思う。

      Friday, December 25, 2009

      coregaのCG-WLR300NNHを導入、その2 ベンチマーク

      ということで、CG-WLR300NNHのルータモードとブリッジモードで
      いくつかの接続状況でのベンチマークをとってみた。
      (JumboFrameは設定していない状態で、フレームサイズは1,518Bytes)

      注意!
      下記の接続状況ではベンチマーク用に上流ネットワークにNASが繋がっていますが
      マルチAP(WEP接続やゲスト接続用、隔離AP機能)からも、これらの上流ネットワーク(CG-WLR300NNHのWANポートの先にあるもの全て)のリソースに接続できてしまいます。
      これはWAN側への接続は解放しつつ、LAN側および他の無線LANクライアントへの接続を遮断するという仕組み上、仕方のないものと思われます。
      マルチAPから隔離したいネットワークリソースは、CG-WLR300NNHのLANポート側に接続するか
      マルチAPはSSIDを変更して、セキュリティ無しではなく最低でもWEPにし、必要な場合にのみ有効にすることをお勧めします。
      もし、デフォルトのマルチAPのSSIDを見かけたならそれは…上流ネットワーク丸見えになっている可能性が高い…


      NEC Aterm BL190HWの下にCG-WLR300NNHを多段ルータとして接続した場合
      WAN

      BL190HW(ギガ得用ホームゲートウェイ)
      ││└ NASハードディスク(LS-XH1.0TL)、802.3ab(GbE)有線接続
      │└ A. BL190HW直下、802.3ab(GbE)有線接続
      CG-WLR300NNH(多段ルータ接続)
      :└ B. WLR300NNH(多段ルータ)下、802.3ab(GbE)有線接続
      : C. WLR300NNH(多段ルータ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、隣部屋 3m Link Speed 270~300Mbps
      : D. WLR300NNH(多段ルータ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、2F<->1F 7m Link Speed 120~240Mbps

      NEC Aterm BL190HWの下にCG-WLR300NNHのルータ機能を無効にしてブリッジとして接続した場合
      WAN

      BL190HW(ギガ得用ホームゲートウェイ)
      └ NASハードディスク(LS-XH1.0TL)、802.3ab(GbE)有線接続
      └ A. BL190HW直下、802.3ab(GbE)有線接続
      CG-WLR300NNH(ブリッジ接続)
      :└ E. WLR300NNH(ブリッジ)下、802.3ab(GbE)有線接続
      : F. WLR300NNH(ブリッジ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、隣部屋 3m Link Speed 270~300Mbps
      : G. WLR300NNH(ブリッジ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、2F<->1F 7m Link Speed 120~240Mbps

      以上のネットワーク構成の、A~Gの各接続状態にて
      1. Dion スピードCheck!
        http://spchk.dion.ne.jp/dion/speed_chk.php
      2. Radish Network Speed Testing
        http://netspeed-tokyo.studio-radish.com/
        マルチセッション版 Ver.4.0.4β (精度:高 データタイプ:圧縮効率低)
      3. CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyoさん
        Crystal Dew World http://crystalmark.info/
        Test Size : 100 MB(BL190HW直下に繋いだNASをZドライブとして接続)
      という3種類のベンチマークをとってみた。

      A. BL190HW直下、802.3ab(GbE)有線接続
      Dion スピードCheck!
       Down: 563.42Mbps (352,565,148Bytes/5.01sec)
         Up: 607.72 Mbps (401,981,395Bytes/5.29sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 620.3Mbps (77.53MByte/sec) 測定品質:95.5 接続数:6
         Up: 524.2Mbps (65.52MByte/sec) 測定品質:97.2 接続数:3
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :   69.167 MB/s
         Sequential Write :   51.790 MB/s
        Random Read 512KB :   69.627 MB/s
       Random Write 512KB :   52.201 MB/s
          Random Read 4KB :    9.633 MB/s
         Random Write 4KB :    7.841 MB/s

      B. WLR300NNH(多段ルータ)下、802.3ab(GbE)有線接続
      Dion スピードCheck!
       Down: 201.18Mbps (126,435,588Bytes/5.03sec)
         Up: 189.58Mbps (119753835Bytes/5.05sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 198.7Mbps (24.84MByte/sec) 測定品質:97.5 接続数:3
         Up: 183.5Mbps (22.94MByte/sec) 測定品質:99.0 接続数:1
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :   23.625 MB/s
         Sequential Write :   25.273 MB/s
        Random Read 512KB :   23.839 MB/s
       Random Write 512KB :   25.038 MB/s
          Random Read 4KB :    7.162 MB/s
         Random Write 4KB :    5.474 MB/s

      C. WLR300NNH(多段ルータ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、隣部屋 3m Link Speed 270~300Mbps
      Dion スピードCheck!
       Down: 94.52Mbps (59,693,076Bytes/5.05sec)
         Up: 133.15Mbps (84,604,435Bytes/5.08sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 96.80Mbps (12.10MByte/sec) 測定品質:96.6 接続数:2
         Up: 104.2Mbps (13.02MByte/sec) 測定品質:97.7 接続数:2
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :    7.755 MB/s
         Sequential Write :   14.980 MB/s
        Random Read 512KB :    5.198 MB/s
       Random Write 512KB :   14.176 MB/s
          Random Read 4KB :    1.891 MB/s
         Random Write 4KB :    2.258 MB/s

      D. WLR300NNH(多段ルータ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、2F<->1F 7m Link Speed 120~240Mbps
      Dion スピードCheck!
       Down: 45.19Mbps (28,757,304Bytes/5.09sec)
         Up: 70.66Mbps (45,473,075Bytes/5.15sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 42.29Mbps (5.286MByte/sec) 測定品質:96.5 接続数:2
         Up: 77.63Mbps (9.704MByte/sec) 測定品質:96.0 接続数:2
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :    4.618 MB/s
         Sequential Write :    8.199 MB/s
        Random Read 512KB :    4.773 MB/s
       Random Write 512KB :    8.093 MB/s
          Random Read 4KB :    1.899 MB/s
         Random Write 4KB :    2.317 MB/s

      E. WLR300NNH(ブリッジ)下、802.3ab(GbE)有線接続
      Dion スピードCheck!
       Down 579.19Mbps (362,729,460Bytes/5.01sec)
         Up 584.21Mbps (367,274,435Bytes/5.03sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 551.1Mbps (68.88MByte/sec) 測定品質:97.2 接続数:5
         Up: 571.2Mbps (71.40MByte/sec) 測定品質:98.1 接続数:3
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :   59.075 MB/s
         Sequential Write :   51.987 MB/s
        Random Read 512KB :   58.686 MB/s
       Random Write 512KB :   51.552 MB/s
          Random Read 4KB :    8.178 MB/s
         Random Write 4KB :    6.858 MB/s

      F. WLR300NNH(ブリッジ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、隣部屋 3m Link Speed 270~300Mbps
      Dion スピードCheck!
       Down 125.83Mbps (79,327,740Bytes/5.04sec)
         Up 150.04Mbps (95,321,315Bytes/5.08sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 97.70Mbps (12.21MByte/sec) 測定品質:93.9 接続数:2
         Up: 134.9Mbps (16.86MByte/sec) 測定品質:98.5 接続数:2
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :   11.208 MB/s
         Sequential Write :   17.444 MB/s
        Random Read 512KB :   11.089 MB/s
       Random Write 512KB :   16.453 MB/s
          Random Read 4KB :    1.994 MB/s
         Random Write 4KB :    2.525 MB/s

      G. WLR300NNH(ブリッジ) 802.11n/a(5GHz帯)無線接続、2F<->1F 7m Link Speed 120~240Mbps
      Dion スピードCheck!
       Down 53.27Mbps (33,896,852Bytes/5.09sec)
         Up 66.80Mbps (42,916,755Bytes/5.14sec)
      Radish Network Speed Testing
       Down: 45.90Mbps (5.737MByte/sec) 測定品質:97.1 接続数:2
         Up: 68.66Mbps (8.583MByte/sec) 測定品質:97.7 接続数:2
      CrystalDiskMark 2.2

          Sequential Read :    6.219 MB/s
         Sequential Write :    8.354 MB/s
        Random Read 512KB :    5.676 MB/s
       Random Write 512KB :    8.330 MB/s
          Random Read 4KB :    2.033 MB/s
         Random Write 4KB :    2.336 MB/s

      これらの結果を踏まえると
      • 上流に既にルータがあってGbEの有線接続が活かせるネットワーク環境に
        WLR300NNHを接続するならブリッジモードにして活用する方が有用。

      • 特にWLR300NNHのGbE対応内蔵ハブに有線接続した機器と上流ネットワーク間で
        GbE通信をするなら、ブリッジモードにしないと速度が出ない。(ベンチ B.とE.を参照のこと)
        ちなみに、WLR300NNHの内蔵ハブに接続した機器同士の通信なら
        ルータ機能は関与しないのでGbEなりの速度は出る。

      • 無線接続でLink速度が100Mbpsちょいになるくらいの距離で使うなら
        多段ルータ接続とブリッジ接続だと多少ブリッジ接続の方が速いようだが
        体感的な速度差はあまりない。(ベンチ D.とG.を参照のこと)
        自分の意図した用途にあっている方にすれば良いかと。

      • Link速度が300Mbps近く出るなら、ブリッジ接続の速度的なメリットがあるので
        やはりブリッジ接続がお勧め。(ベンチ C.とF.を参照のこと)

      タイミングよく、ファームウェアのアップデート Ver 1.10 が来てた。
      「CG-WLR300NNH」ダウンロード
      ・ 一部エラーメッセージを修正しました。
      ・ PPPoEセッション2のドメインによるルーティングルールを".flets/"以外でも動作するように改善しました。
      ・ LAN側IPアドレスを変更した際に一部機能が正常に働かなかった現象を改善しました。
      ・ NTTフレッツ光ネクストの一部環境に接続できない現象を改善しました。
      ・ Windows7OS標準のユーティリティからWPSを利用して802.11n/aへの接続が出来るように改善しました。
      ・ USBポートに接続されたストレージに小文字の拡張子をつけたファイルを保存すると、上書保存出来ない現象を改善しました。
      とのこと。

      ファームウェアのアップデートで大きな不具合は一通り対応されたと見ていいのかな。
      高負荷や長期運用での安定性に関してはまだ確認できていないが、なかなかお勧めの予感。

      Thursday, December 24, 2009

      coregaのCG-WLR300NNHを導入、その1

      元々使ってたBuffaloのWZR-AMPG144NHが壊れて
      バックアップ用に持っていたFONでしのいでみようとしたんだけど
      近所の無線LANのAPが増えているせいか頻繁に接続が切れちゃう。

      APを調べてみると1カ所にとどまって見えているAPだけで15個くらい。
      ステルス設定のも含めると・・・

      ちなみに、inSSIDer(Windows)とKisMAC(Mac)で家中を歩き回って調べてみると凄い数に・・・

      (正確には、この検索結果は設置前ではなくCG-WLR300NNH設置後のものです
      にしても45 AP(s)って…orz X200の感度が良いってのもあるんだろうけど…)

      てことで
      • 基本11n(5GHz帯)で使える
      • WPA|WPA2-PSK(AES)が使える
      • P2P等はしないが、高負荷や長時間利用での安定性は欲しい
      • 2.4GHz帯も使える(こっちしか対応していない子機があるので)
      • 上流にルータ(Aterm BL190HW)があるので、ルータOFFにしてブリッジ運用ができる
      • WAN側を含む有線でのスループットも高い方が嬉しい
      • WPSやAOSSはなくて問題なく、手動で設定するので設定が多少難しくても問題なし
      という条件で、無線ルータを検討した結果、3つの候補に絞り込んだ。
      1. coregaのCG-WLR300NNH (カタログスペック上は問題なし)
      2. BuffaloのWZR-AGL300NH (11a/n 5GHz帯を使う場合は、2.4GHz帯は11g/bまで)
      3. NECのWR8500N (5GHz帯と2.4GHz帯は切り替え、WPA2未対応。2年前の機種なのでこの辺の機能アップした後継機が出れば確実に第一候補だったのに・・・)

        以下、上位3候補からはずれた2候補
      4. AppleのAirMac Extreame (MB763J/A、高い)
      5. BuffaloのWZR-AMPG300NH (高いし、一つ前のファームまでは不安定だった模様。一個前の型WZR-AMPG144NHはその不安定ファームまでしか公開されていない所に不信感あり)
        そして最終的には順当に第一候補のcoregaのCG-WLR300NNHを購入。

        (ちなみにcoregaは2009年7月、Allied Telesisに合併され、社名ではなくブランド名となりました)
        今の所、ルータとして運用してみているが(ルータとしての安定性も見ておきたかったので)
        11n/a(5GHz帯)は倍速も普通に使えてすこぶる調子が良い。
        11n/g/b(2.4GHz帯)は、やはりチャンネルが混雑気味なので
        後ろの方で空いている(かつ近隣チャンネルの電波も弱い)チャンネルにして
        倍速OFFでようやく使えるレベルになった。
        (これに関してはWLR300NNHのせいではなく、近所に2.4GHz帯のAPが多いから)

        初期設定から変えたのは
        • UPnPを無効に。(セキュリティ的に気になるので。どちらにしても上位ルータで既に無効にしているし、多段で設定しても意味がないと思うけど)
        • WPSを無効に。(SSIDをステルス化すると、どちらにしても無効にされてしまう)
        • 各SSIDの変更とステルス化
          (MacとiPhoneの再接続で見失う場合があったので、後にステルス化は解除)
        • 11n/aはダブルチャンネル化、セキュリティはWPA2-PSK(AES)にして
          なんとなく屋外設定(W56)を設定(家の外で使っても法的にOK)
          #気象レーダー等との干渉を検知すると自動的にチャンネルが変わるとのことだけど
          #どの程度の頻度で変わるものなんのだろう?という興味もあり。

          12/25追記。
          ヘリコプターの上空通過とともに、どうやらチャンネルが切り替わった模様。
          さらに何度か通過した後で、複数のクライアントから再接続できない状況が発生したので W52でチャンネル固定に変更した。
          確認はしていないが、座間・厚木・横田基地が近いので軍用機だったのかもしれない。


        • 11n/g/bはダブルチャンネル化はせず、セキュリティはWPA/WPA2-PSK(AES)にして
          近所のAPが使っていないチャンネルでかつ、近いチャンネルの電波も弱かった後半のチャンネルを設定。
        • マルチAP(セカンダリ)は有効のままだが、ステルス化して
          セキュリティなしからWEP128bitに変更。

        ■接続確認できたクライアント
        • Lenovo ThinkPad X200 745423J (Intel 5300AGN) Vista Business 32bit
        • Apple MacBook Pro 13" MB990J/A (Broadcom BCM4322AG) Snow Leopard 10.6.2 64bit
        • Epson EP-901F
        • Buffalo WLI-TX4-AG300N (イーサネットコンバータ)
        • Buffalo WLI-TX4-AMG54 (イーサネットコンバータ)
        • PLANEX GW-US300MiniS
        • iPhone 3GS 32GB
        • Wii

        ■接続に問題のあったクライアント
        • MacBook Pro 13"
          ステルスなSSIDにスリープからの復帰や再起動時に自動で接続してくれない場合があった。
          SSIDをステルス設定にしなければ特に問題無し。
          これがCG-WLR300NNHの問題なのかMacBook Pro 13"の問題なのかは詳しく確認できていないが
          以下のような情報あり。
        • iPhone 3GS 32GB
          こちらも、スリープからの復帰時にステレスSSIDと再接続できないようなので、ステルス化を解除

        Thursday, December 17, 2009

        見事にハマった、Macの日本語環境でのプログラミングで陥るワナ

        ちょっと簡単なプログラムのテストで途中経過を出力したかったんだけど
        なんか "¥n" で改行できないんですよ。
        出力した文字列が全部繋がって出力されちゃう感じ。

        改行コードが違うからか?
        と思って "¥r" とか "¥x0d" "¥0x0a" とかもことごとく駄目。

        とりあえずそんなに出力する内容が多いわけじゃないので
        まずは、テストしたい内容は先に終えてしまう。

        で、問題の改行できない件。
        調べてみると、Mac(OS X以降)の日本語キーボードでは¥キーを打つと
        ASCIIのバックスラッシュ"\" 0x5c ではなく
        西ヨーロッパのISO-8859-1やUnicodeの"¥"記号 0xa5が入力されるらしい。
        なのでエスケープ文字として解釈されず、普通に出力されてしまったと。

        なるほど…紛らわしい。

        ことえりの設定で変更できるとのことなので、バックスラッシュが入力できるようにしてしまった。

        "Option"キー+¥キーで、設定と逆の文字も入力できる。
        (Google 日本語入力では、この設定は効かない模様
        ていうか日本語入力の設定項目ではなく、キーボードの設定に入れるべきだと思うんだよね > Appleさん)

        いや、わかってしまうと両方打ち分けれるこっちの方が好きだけどね。
        それにしても紛らわしいよ…

        Macが悪いわけではなく、先人が"¥"記号を0x5cにマッピングしてしまったことが
        そもそもの混乱の元なんだよね。

        Sunday, December 13, 2009

        Google 日本語入力(ベータ)は、Snow Leopard 64bit Kernel だと入れられない?

        例のGoogle 日本語入力(ベータ)を入れようとしたら、こんなメッセージが

        う〜ん、おもいっきりIntelプロセッサなんだけどな…
        Snow Leopard で 64bit Kernel にしてるのがいけないのかな?
        Windows は32bit版のみで、64bit版は鋭意開発中と公式に書かれているから
        Macでもそういうことがありえるのかなぁとは思うけど公式に書いておいてよね、もう。

        12/27 追記
        久しぶりにインストールを試してみたら、 インストールできた。
        12/15にGoogleから64bit対応版がリリースされた模様。

        でも、ことえりで設定した¥キーをバックスラッシュ入力する設定が効かない…

        Tuesday, December 8, 2009

        Inkscape 0.47 の不具合


        Inkscape 0.47 がリリースされていた。
        喜んで自分のMacにインストールして、しばらく快調だったんですが
        いろいろな設定を弄って以降「ドキュメントの設定」を開こうとすると
        落ちるようになってしまいました。

        調べてみると
        Windows版でも同様の不具合があるようでこちらに解決方法が書かれていましたが
        英語でWindows環境に関して書かれているものなので、Mac環境向けに日本語でメモ。
        1. Inkscapeの設定が書かれた preferences.xml を別名にして変更しておき
          いったん元の preferences.xml が存在しない状態で Inkscape を起動して
          デフォルト設定の preferences.xml を作成させる。
          (preferences.xmlの場所はこちらに書かれていましたが
          自分のSnow Loepard + Inkscape 0.47環境では
          ~/.config/inkscape/preferences.xml でした。Inkscapeの"I"の字が小文字の"i")
        2. Inkscapeの再起動後
          (自分の環境では言語設定がおかしくなってましたので、まずそれを日本語や英語に変更してから)
          「Inkscapeの設定」の「カラーマネジメント」の
          「ディスプレイからプロファイルを取得する」のチェックを解除して
          Inkscape を起動し直せばOK。
        あと、Inkscape間でのコピペが出来ない不具合も依然あるようで
        そのような場合はX11の環境設定の「ペーストボード」タブの「CLIPBOARD が変更されたときにペーストボードをアップデート」の
        チェックをはずすとInkscape間でのコピペが可能になる。
        #Inkscapeの初期から日本語化をされて来た、きむらさんのブログ
        #「明日のために今日できること。」に、0.47プレリリースの際に
        #コメントさせていただいた内容ですが、念のため転記。

        ただし、このチェックをはずすとMacの他の(X11環境外の)アプリとの
        コピペができなくなる場合があるので、必要に応じて
        このチェックをON/OFFする必要があります。
        (Inkscape等起動中に切り替えても問題なく即時反映されます)

        Saturday, December 5, 2009

        Dropbox + TrueCrypt


        Windowsとのセキュアなファイル共有と
        iPhoneとのファイル共有のために DropboxTrueCrypt を導入することにしたんだけど
        いくつか問題があったのでメモ。

        #Dropbox と TrueCrypt の組み合わせの効能については
        #ここで語るまでもなく、ぐぐれば詳しい説明に辿りつくと思うので割愛。

        Dropbox は特に問題なくインストールでき、動作確認もできたんだけど
        TrueCrypt 6.3a を Snow Leopard (10.6.2 64bit kernel運用) に入れたら
        何の断りもなく勝手に MacFUSE (Mac用NTFS読み書き拡張ツール) を入れやがった。

        NTFSアクセスは他の方法を使おうと目論んでたのでインストールする気はなかったのに…orz
        こちらの
        【コラム】OS X ハッキング! (342) 知られざるSnow Leopard(NTFS編) | パソコン | マイコミジャーナル
        の方法で行こうかと思ってたんだけどね。
        ただ、この場合は一度マウントしてUUIDかラベル名を調べてetc/fstabに設定して
        再起動しなければならないので手軽にマウントしたい用途には使えないので
        いずれにしてもTrueCrypt向きではなかったと思われる。

        しかもぐぐってみるとTrueCryptに入ってるMacFUSEが
        64bit環境で起動できない的な発言がちらほら見受けられるんだが…
        それとも TrueCrypt の Version History 6.3 で
        "Full support for Mac OS X 10.6 Snow Leopard." と書かれているのを信じて
        とりあえず使ってみるべきか?

        と思って、MacFUSEの環境設定を確認しておこうとダブルクリックしたところ…

        おもいっきりイヤな予感がしつつも「OK」をクリックしてみると↓こうなる。


        MacFUSE 2.0 で 64ビット対応って書いてあるんだけどなぁ…
        64ビット動作可ってだけで、64ビットカーネル対応というわけではないのかな?

        う〜ん、アンインストールしちゃおう!
        で、調べてみるとSnow Leopard前の環境でMacFUSEをインストールしていて
        Snow Leopardにアップデートした場合、うまくアンインストールできない模様。
        (その場合はこちらを参考に、 /Library/Filesystems/fusefs.fs/Support/uninstall-macfuse-core.sh の OS_RELEASEの設定をいじってからアンインストールすると良いみたい)
        とりあえず、自分のMacはSnow Leopardはクリーンインストールしてあるので
        「Remove MacFUSE」ボタンを押してみた。

        んが、ん!環境設定パネルには残ってるぞ?
        /Library/Filesystems/fusefs.fs フォルダと
        /var/db/receipts/com.google.macfuse.* ファイル達は消えてるから
        MacFUSE自体は機能しない状態で、環境設定のみ残っている模様。
        詳しくはMacFUSEのFAQ Q 2.3. How can I uninstall MacFUSE? を参照されたし。


        次に、MacFUSEの環境設定に "Show Beta Versions" という項目があったので

        これにチェックを入れて、Version 2.1.5 (Beta) をインストールしてみたが
        環境設定は32ビットのままだなぁ…
        MacFUSE本体は64ビットカーネルに対応されている可能性もあるのかなぁ…
        と、MacFUSE 2.1.5 beta 64 bit kernel で検索してみると…まだいろいろと問題がありそうな雰囲気。


        仕方ないので、さらにもう少し探して
        Is Truecrypt/Macfuse supported on Snow Leopard with 64-bit kernel?
        にあった 2.1.7 をインストールして、この状態で運用テストしてみることにした。
        (元の 2.0.3、2.1.5 (Beta) はアンインストールして、環境設定パネルからも削除してから 2.1.7 をインストールした)
        ただし 2.1.7.dmg はMacFUSEの開発者の手によるパッケージではなく
        信頼性という点では問題があるので、あくまでも自己責任で。

        もしアンインストールしたい場合は、環境設定パネルには何もインストールされないので
        /Library/Filesystems/fusefs.fs/Support/uninstall-macfuse-core.sh を実行のこと。

        ただ、暗号化ボリュームを作成してみたんだけど NTFS ボリュームは依然作成できなくて
        Windows側で作成した NTFS ボリュームに関しても、読み込みはできるが書き込みができない状況。
        Snow Leopard 標準のNTFSの読み込みでのアクセスしかできていない模様…


        とはいえ、Dropbox内で運用するファイルはフリーの容量だと2GBまでの制限があり
        わざわざNTFSで運用する必要はないので、Dropbox用はFATにすることでよしとしよう :P
        余裕ができたら、NTFS絡みの件はもう少し調べてみることにする。

        ■補足
        Windows環境でのDropbox+TrueCryptのインストール&運用は問題なし
        iPhone環境はTrueCryptに対応していないので、Dropboxでの普通のファイルの共有のみとなる。

        Monday, November 30, 2009

        Thunderbird 3 RC 1


        Thunderbird 3 の RC 1 が出ていたので
        3 Beta からアップデートしてみたところ
        常用しているカレンダーアドオンの Lightning
        LightningとGoogleカレンダーの同期用アドオン
        Provider for Google Calender
        このバージョンには対応していないと出て
        利用できなくなってしまった。
        (ていうか、Lightningの説明には
        Thunderbird 3に取り込まれる予定と書かれているのだが…
        なかったことになっている?)



        とはいえ、どちらも活動的なプロジェクトなようで
        Lightningの開発者ブログProvider for Google Calenderのwikiに行って
        Nightlyビルドのリンクから最新版をダウンロードしてインストールすることで
        Thunderbird 3 RC 1 でも問題なく動くようになった。
        (ついでにGoogleカレンダーのアラートがDismissできなかった不具合も直っている気がする)

        実はどちらも、同じftpサイトのディレクトリ
        ftp://ftp.mozilla.org/pub/calendar/lightning/nightly/ 内の latest-comm-1.9.1 ディレクトリに最新ビルドがありましたが

        ディレクトリは今後のバージョンによって変わる可能性が高いのとNightlyビルドの利用にはリスクが伴いますので直リンクはしません。
        どちらも、各アドオンのホームページから最新情報を確認してからインストールすることをお勧めします。

        LightningのNightlyビルドの説明には
        Please be aware, that the use of nightly developer builds has risks associated with it. Don't use them with production data, as dataloss and other scary things can occur. We're not kidding.
        Nightly開発者ビルドはリスクがあります。冗談ではなく、データ損失等恐ろしい事態が起こり得ますので、お仕事等には使わないでください。
        とありますのでご注意を。
        #Nightlyビルドという性格上
        #昨日のバージョンは動いたのに今日のバージョンは動かない
        #ということも普通に起こり得ます

        ちなみに、Lightningだけでも、CalDAVアクセスでGoogleカレンダーと同期できるんだけど
        Google Appsの独自ドメインで運用しているアカウントのカレンダーとなぜか同期できないんだよね…
        iCalアプリでは同期できてるし、webブラウザでアクセスはできるので
        Lightning側の問題なんだと思うんだけどね。
        あんまり余計なアドオンを入れたくなくて、普通のアカウントだけしか使っていないならCalDAVの方法を試してみるのも良いかもです。

        ついでなので便利なパブリックカレンダー
        (iCalアプリをはじめ、iCalをサポートしたLightningやiPhone等に登録しておくと便利です)

        参考までに、現時点でインストールしているアドオンは
        • Lightning 1.0b1pre (カレンダーアドオン)
        • Provider for Google Calendar 0.6pre (カレンダーアドオンとGoogleカレンダーの同期)
        • Change quote and reply format 0.6.3.2 (返信等の書式に、From, To, Date等を追加)
        • Quote Colors 0.3 (返信等の引用の色づけ)

        Tuesday, November 24, 2009

        BootCampでWindows 7 Enterprise 64bit版を評価導入してみました

        WindowsでリッチなレンダリングができるGPUを使いたかったんだけど
        手持ちのノートPC、ThinkPad X200のIntel GMA X4500 HDではさすがに役不足なので…
        もうひとつのPC、MacBook Pro 13にはGeForce 9400Mが載っているので、こっちを使えないかと考えた。

        となると次に考えなきゃならないのはOSを何にするかなんだけど
        VistaはOSの負荷が高めだし、XPは軽いとはいえ今さらXPもない
        というか、Windows 7 Enterpriseの90日評価版が出回っているので
        Windows 7の評価も兼ね、Windows 7を入れてみることにした。
        さらに、MBP 13 (Mid 2009)は64bit版インストール可能なので、64bit版に決定。

        BootCamp (version 3.0)は現時点ではWindows 7対応ではなく
        Appleからは年内対応予定とアナウンスされているけど
        ネットの情報を見る限りBootCamp 3.0でもWin7は問題なく動いているらしいし
        どうせ評価用に試してみるだけなので駄目もとで早速入れてみることにした。

        ■インストール手順
        1. Windows 7 Enterprise 90日評価版のISOファイルをダウンロードする
        2. ディスクユーティリティの「ディスクを作成」 でダウンロードしたISOファイルでDVDを焼く
        3. Boot Camp アシスタントで、BootCamp用パーティションを設定して
          焼いたDVDを挿入してアシスタントの指示に従えばWindowsのインストールが始まる
        4. Windowsインストーラが起動するので、普通にインストール
          (セットアップの途中で時間が数時間ずれて表示されると思うが、設定し直すことはお勧めしない。
          Macでのシステムクロックの扱いとWinでの扱いが違うことが原因なのだけど
          Windowsでの扱いをMacに合わせる方法を後術します)
        5. 何度か再起動を経るとWindowsのインストールが完了する。
        6. Snow LeopardのインストールDVDを挿入する。
        7. DVD中のSetup.exeを実行するか聞かれるので、Setup.exeを実行する。
        8. Setup.exeが終われば、BootCampへのWindowsのインストールは一通り完了。
        と、ここまで自分の環境では何の問題もなくWindows 7がインストールでき
        デバイスマネージャ上で確認してみたけど、何の問題も表示されていない、スバラシイ!

        いろいろ触ってみたけど動作上も問題ないようなので、もろもろ設定やインストールを続ける。

        ■まずは、セキュリティ関係。
        普段は Avira AntiVir を入れてるんだけど、今回は Microsoft Security Essential をインストールしてみた。

        ■システムクロックの扱いに関する設定
        MacではシステムクロックはUTCが設定されていて、OS側でローカル時刻に調整して利用いるんだけど
        Windowsでは、システムクロックはローカル時刻が設定されていて、OS側でもそのまま利用している。
        で、Windowsのレジストリを弄ることでWindowsでもシステムクロックをUTCにして利用できるようになる。
        こちらの方が詳しく書かれているので、それを参考に設定。

        ■オーディオドライバ
        どうやら、BootCamp用のオーディオドライバだとMacBook Pro 13インチ上では
        音量がとても小さくなってしまうようなので、問題を解決したドライバをインストールする。
        こちらのフォーラムに詳しく書かれているので、そこからドライバをダウンロードしてインストールした。
        これでまともな音量で音が鳴るようになった。

        ■GPUのドライバ
        Snow LeopardのBootCamp 3.0に入っているGPUのドライバは Version 185.75 と古いので
        nVidiaのサイトから最新のドライバをダウンロードしてインストール。


        Windowsエクスペリエンスインデックス上の「ゲーム用グラフィックス」値は
        4.2から5.5へと大幅に向上した。

        ということで、現状のBootCamp 3.0で問題ないけど
        マルチタッチトラックパッドの対応が普通のマウスの代わりレベルにしかなっていないので
        Windows 7対応はこの辺を、それなりの対応にしてくるということなのかな?

        Monday, November 16, 2009

        フリーのUMLツールをいくつか試してみた

        StarUML
        Platform: Windows native.
        操作性とわかりやすさにおいては抜群に良い。
        問題は最終ビルドが2005年で、開発が進んでいるのか分からないことと
        どうやらDelphi 7で作られているらしく、開発環境と開発者が限られてしまうこと。
        将来性を考慮した場合に多少不安が残る。

        しかしながら、見栄えやとっつきやすさの点では一番良いと思えたので
        Windows環境がメインなら自分はこれを使うと思う。

        ArgoUML
        Platform: Multi (java)
        MacでSnow Leopardの人は起動時に要注意。
        ArgoUML 0.28.1(Mac) を立ち上げようとすると
        Rosettaをインストールする必要があるというダイアログが出る。

        /Applications/ArgoUML.app/Contents/MacOS/ にある JavaApplicationStub が
        PowerPC用の古い実行ファイルだからだ。
        /System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/A/Resources/MacOS/
        にある JavaApplicationStub をコピーすればOK

        cp /System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/A/Resources/MacOS/JavaApplicationStub /Applications/ArgoUML.app/Contents/MacOS/

        0.28.1 は UML 1.4 にしか対応していないが 0.29.1 からは UML 2 に対応とのこと。
        現時点では0.29.1はまだ中途半端で不安定らしいので正式リリースはされていない。

        C++からのリバースエンジニアリング対応はPre-Alpha状態で限定的で
        C++コードジェネレータとの統合ができていないので、RTE (Round Trip Engineering) もできないとのこと。
        簡単なC++のコードを入れてみたが、stdio.hが見つからない程度でエラーになって生成失敗…
        C++との連携には現時点では使えない。

        画像のエクスポートは .png, .gif, .ps, .eps, .svg へ出力することが可能。

        UML図作成のインターフェース自体はよく出来ていて、設計時にのみなら使えるツールであると思う。
        ソースコードとの連携に関しては将来に期待。
        (商用UMLツールのPoseidonはこのArgoUMLが元になっているようだが、Javaに特化している模様)

        BOUML
        Platform: Multi (native code and Qt GUI)
        GUIがQtベースでインターフェースはいけていない上に操作もわかりにくいが
        C++のソースコードからのリバースエンジニアリングも問題なくできた。
        ただし、クラスブラウザ上に各クラスが読み込まれるものの
        ページ上には配置されないので、クラスブラウザから各クラスをドラッグ&ドロップする必要がある。
        大規模なプロジェクトだと全て描かれても厳しいので懸命な選択だとは思われる。
        関連のあるクラスが配置されれば自動的に関連図も繋がれて描画される。

        操作の面ではわかりにくいものの、UML図やプロパティーの管理・ソースコードとの連携等
        機能面ではとてもよく出来ていると思う。

        画像エクスポートは .png と .svg へ出力することが可能。
        HTMLへのエクスポートはかなり詳細に出力ことができる。
        #doxygenをご存知なら、doxygenで解析html出力したようなものを想像していただけるとわかりやすいかと。

        Acceleo
        Platform: Multi (java) with Eclipse
        UMLの作図機能を持っているわけではなく、EclipseのモデリングフレームワークEMFをベースに
        ソースコードとの連携を行うツールらしい。
        UMLのサポートに関してはEclipsのEMFをベースにした標準のUML2や
        EMSをベースにしたグラフィカルなモデリングフレームワークGMFを利用するUML2 Toolsを利用することで可能になるという仕組み。
        (UML2がUMLをベースにしたプロパティエディタ、UML2 ToolsがグラフィカルなUMLエディタ)

        なかなか奥の深い連携っぷりで、これぞまさにEclipseみたいな感じだが
        Eclipseでプロジェクトを作るなり既存のプロジェクトを使うなりして
        その中でUMLモデリングを行いつつAcceleoを使うことになるので結構手間がかかと思われる。

        なぜ「思われる」と書いたかというと、C++のソースコードからUML図を
        描き起こすところまで辿り着けなかったから。

        というわけで、C++のコードを手っ取り早くUMLでデザインのしたいという用途には向いていないかも。

        いずれにせよ、まずEclipseありき。普段の開発環境がEclipsでJavaがメインな方には良いと思われる。
        Eclipseの標準的なフレームワーク群の上に構築されているので安心感があるし
        他のEclipse用プラグインとの連携も期待できるのではないだろうか。

        ちなみに、C++との連携を考えないのであれば、UML2 Tools等は使いやすくできている。


        結論(あくまでも個人的な結論)
        WindowsならStarUML。
        MacやLinux、もしくはマルチ環境ならBOUMLを使いつつ、ArgoUMLの動向を見守る。
        (LinuxのKDE環境に限って言えばUmbrelloも評判が良い。今回は試してない。)
        仮想環境も含めて良ければ、Windows上のStarUMLか、Linux上のUmbrelloが良いかも。


        参考URL
        Top 5+ Open Source UML Tools | Cost Effective Software Reviews
        http://open-tube.com/top-5-open-source-uml-tools/
        List of Unified Modeling Language tools - Wikipedia
        http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_UML_tools

        Friday, November 13, 2009

        仕様書

        唐突ですが、やっぱり仕様書って大事ですね。
        小さなアプリであったとしても。
        ただ闇雲にコーディングしたんでは、だらだらととりとめもなく続けてしまうことになっちゃう。

        UML等を駆使しつつきちんと書面化して…とまでは言わないけど
        #と書きつつ調べている自分がいる…
        #MacのXcodeは既存のソースやプロジェクトからクラス図を作成する機能があることはわかったが
        #先にモデリングしてからコーディングに入るような用途には使えないみたい。
        とりあえず状態遷移図とそれぞれの機能リストくらいは書き出しておいたほうが良いかと。
        (iPhoneの場合はビューの遷移でアプリの構造をとらえると分かりやすいと思われる)
        そこから必要なパッケージやクラスに纏めて作業タスク化し、各タスクの成果物・ゴールを明確にして進める。
        こうすることで格段にスマートに進められると思う。


        大きなプロジェクトでは勿論もっと細かく綿密に行ってきたことではあるんだけど
        1人で小さなアプリを作る場合でも、やはり大事であると実感した次第。

        自分を戒めるためにここに書き留めておくことにする。

        Thursday, November 12, 2009

        Adium 1.4 beta

        Mac用のMicrosoft Messenger
        • グループ分け表示できなかい
        • メンバーアイコンが表示されない
        等かなりいまいちだったので、評判の良いAdiumを入れてみた
        MSNだけでなくAIMやICQ等主なIMに対応しているだけでなく
        Adium 1.4 beta では twitter にまで対応しているとのこと。

        インストールして起動してみた様子。



        主な特徴は以下の通り
        • 複数IM対応
        • グループ化対応
        • メンバーアイコン表示
        • メッセージのタブ化(左の"Timeline"ウインドウの下部にタブが見て取れる)
        • twitterのタイムライン表示(左の"Timeline"ウインドウはtwitterのTimeline表示)
        すばらしい!Windowsにも移植して欲しいぐらい。
        (12/5追記:調べてみた所、Adiumと同じくオープンソースのGaimから派生したPidginというツールがWindowsやLinuxに対応していることが判明)
        twitter部分に関しては専用ツールにはかなわないけど
        いくつもこれ系のツールを立ち上げたくない人にはとても有用ですね。

        アカウント管理でtwitterのオプションの "Global status:" の
        "Update global status when sending a tweet" にチェックを入れておくと
        メッセンジャーのステータスにもtweetが反映されて良い感じ。

        しばらくこれで行こう。

        Wednesday, November 11, 2009

        MacBook Pro 13 の液晶パネルとカラープロファイル

        Snow Leopardのアップデート10.6.2バージョンが出ていたので適用してみた。

        なんでアップデートの適用くらいでこんなとこに書いているかというと
        実は10.6.1だとMBPの13インチの一部のパネル(9CC2)の輝度設定がおかしくなっていたらしいので
        心配になり自分のもの調べてみることにしたから。

        では早速本題。
        液晶パネルを調べる方法は2点
        1. 「システム環境設定」で、ディスプレイ>カラー>プロファイルを開く>Apple ディスプレイの製造および機種情報
        2. 「ターミナル」で、ioreg -lw0 | grep IODisplayEDID | sed "/[^<]*</s///" | xxd -p -r | strings -6
        自分の液晶パネルは
        • 製造元:00000610
        • 機種:00009C9E
        • LTN133AT09
        と表示され、件の問題の起っていたパネルではないことがわかり一安心。
        とはいえ、9C9Eは問題等なかったのか気になってくる。(笑)

        調べてみると、9C9Eはwebページのリンク等の青が紫っぽく見えたり
        全体に白みがかって見えたりという不具合が報告されている…だめじゃん orz
        さらにLTN133AT09は機種番号違いがあったり、いくつかのリビジョンが存在しているようで
        自分のは問題があるんだかないんだかよくわからない状況に…う〜ん。

        Snow Leopardで普通に使っている感じだと、青と紫はそれなりの色に見えて区別できるし
        全体的に白っぽく見えたりもしてないんだよな〜と思いつつも気になりだすと止まらない(笑)

        いろいろ調べてみたところMacRumorsのフォーラムに
        9C9Eパネルでキャリブレートしたカラープロファイルをアップロードされてる方が何人かいたので
        ダウンロードさせてもらって適用してみた。けど、同じ9C9Eで機械でキャリブレートしたものでも結構違う。
        まあ、同じ9C9Eだろうとロット間で違っていても驚かないし、実際同じロットだったとしても個体差があるだろうし
        ということで、違っているのは当たり前なんだけど…にしても同じ9C9E向けプロファイル間で結構な違いがある。
        #いろいろ適用してみるとわかります(笑)
        #なので、本来は自分のパネルできちんとキャリブレートするべきものなんだけどね

        ということで、自分のパネルに適用してみて好みで選んでみた。

        いろいろ試してみた結果、お気に入りは以下3ファイル
        1. 9C9E with Snow Leopard - MacRumors:Forums の TripleJJJさんの"9C9E Display Spyder3 Pro 2.2.icc.zip"
        2. Macbook Pro 13" color calibration profile - MacRumors:Forums の vince223さんの "Color LCD Low.icc.zip"
        3. Macbook Pro 13" color calibration profile - MacRumors:Forums の vince223さんの "Color LCD High.icc.zip"
        Macbook Pro 13" color calibration profile - Macrumors:Forums の方には
        他のパネル用のプロファイルもアップロードされているので他の型番の人にもお勧めです。


        ちなみに現在の機種情報:
        MacBook Pro 2260/13.3 MB990J/A (Mid2009)
        Hardware Overview :  Model Name: MacBook Pro
          Model Identifier: MacBookPro5,5
          Intel Core 2 Duo P7550 2.26 GHz / L2 Cache: 3 MB / Bus Speed: 1.07 GHz
          Boot ROM Version: MBP55.00AC.B03 / SMC Version (system): 1.47f2
          Sudden Motion Sensor: Enabled
        MEM : DDR3-1066MHz 1GB x 2 (製造元 0x80AD)  hynixらしい。
        OS :  System Version: Mac OS X 10.6.2 (10C540) / Kernel Version: Darwin 10.2.0 / 64-bit Kernel and Extensions : Yesで運用中
        LCD : LTN133AT09 (製造元 00000610 / 機種 00009C9E)  Samsungらしい。
        DVD : HL-DT-ST DVDRW GS23N
        HDD : FUJITSU MJA2160BH FFS G1

        Wednesday, October 21, 2009

        ProjectLocker(とOrigo)のIssueトラキング用Ticket作成

        Origoが多少重くて、svnがタイムアウトしたりする場合があったので、ProjectLockerを主に使ってみている。
        で、Issueトラッキングには、Trac(version 0.11.4 現時点での最新は0.11.5の模様)が使われていて
        Ticket作成を試してみたところ、Componentタイプ等がデフォルトの設定のままなようで困っていたら
        右上のAdminタブから、もろもろの設定しておく事が出来ることがわかった。
        ファイルのAttachもできるようだしなかなか良いかも。

        ピンクで囲んだ所が設定できる。

        Origoは重いのさえなければ、独自のIssueトラッキングシステムがあるし
        Statistics等が見やすくてよい感じに見える。

        Saturday, October 17, 2009

        ソース・プロジェクト管理

        ソース・プロジェクト管理に使えるサービスをホストしている所を調べてみた。
        #セキュリティーや速度面を考えれば、自前でサーバを立てた方がいいと思うんだけど
        #練習用のプロジェクトの間はお手軽に、というか正直そこに手をかける時間がない。
        主な条件は以下。
        • オープンじゃない(クローズドな)プロジェクトの管理が可能
        • ソース管理だけでなく、Issueトラッキングも可能
        • フリーで使える(できれば有料へのアップグレードも簡単に移行できること)
        • 容量もそこそこ(数百メガバイトは欲しい)
        いくつか調べてみた感じでは、OrigoProjectLocker が良さそうかな。

        Origo
        • ソース管理は、Subversion。
        • Issueトラッキングは独自のものなのかな?
        • 容量やユーザー・プロジェクト数に関する記述が見つからなかった。
        • 明確な制限はないのかもしれないが、プロジェクトの作成にはOrigoの管理者による手作業が必要になるので、無尽蔵に使おうとすると管理者側から制限を言い渡される可能性がある気がする。
        • クローズドなソースの管理にも使って良いことが明記されている。
          (use it to host your open- and your closed-source projects! For free of course! とのこと、)

        ProjectLocker
        • ソース管理は、SubversionかGitが利用可能。
        • IssueトラッキングはTracが使われている。
        • TimelineのRSSフィードや、RoadmapのiCalフィードも可能。
        • 500MB, 5 users, unlimited projects
        • プロジェクトの作成はアカウント作成と同時に1つ出来て、その後のプロジェクト追加もWeb上からいつでも可能。
        • 全てのリポジトリはプライベートで安全にビジネス利用できる模様。
          (All repositories are private, safe for business use. とのこと。)

        ということで、しばらくいじってみてどちらかをメインで使ってみようと思う。

        Wednesday, October 14, 2009

        blenderをインストールした


        3Dのモデリングに使うツールも入れておこうということで
        選んだのは blender、オープンソース(GPLライセンス)の3Dモデリング・レンダリング用ツールで
        MacだけでなくWindowsやLinuxでも動く、なによりフリーなのが最初のステップとしては助かる。
        ※blender自体はGPLライセンスになっているけど、制作したモデルやムービー等は制作者の著作物として好みのライセンスで配布や販売してもOK
        (詳しくはこちらを参照のこと)

        昔軽く使ったんだけど、使い方忘れちゃったなぁ…

        あと Bullet というこれまたオープンソース(ZLibライセンス)の物理演算ライブラリもダウンロードしたけど
        こっちはインストールや設定に時間がかかりそうなのでおいおい。
        ちなみに、blenderはBulletをサポートしているので、この組み合わせはなにかと便利。

        Carbon Emacsをインストールした

        ここ数日触ってたらMacの環境に慣れてきた。
        で、コードを書いたりするのにテキストエディタが必要なんだけど
        できればMacでもWindowsでも(さらにLinuxでも)使えるエディタにしておきたかったので…
        Emacsをインストールすることにした。

        調べてみたところMac用だと、Carbon Emacsが日本語対応済みで.appにパッケージされていてインストールしやすいらしい。

        インストールしてちょこちょことカスタマイズした結果、なかなかいい感じ。
        フォント周りが今ひとつこれだ!という設定にできない…この辺はおいおい設定していこうと思う。

        Tuesday, September 29, 2009

        iPhoneとMacBook Proを手に入れた


        この組み合わせでピンと来ると思うけど、そう iPhone用アプリをつくってみたいと思ったのだ。

        取り急ぎ両方ともセットアップは終わって、MacでXcode開発ができるところまでは漕ぎ着けたんだけど、普段Windowsを使っているせいか、どうも操作に慣れない。ワンボタン操作からしてイマイチ慣れないんだけど、ショートカットキーや、ウインドウの操作も違うからWindowsと行ったり来たりすると結構戸惑うんだよね…

        で、Windows側にUltraVNCを入れて、Windowsからリモート操作できるようにしてみたんだけど、リモートデスクトップと違って結構重い…

        さて、どうしたものか。Mac側に全面移行?などと考えつつ開発用のドキュメントを読み耽り中。

        ま、iPhone Developer Programに申し込んだけどアクティベーションコードがまだ届いてないので、届くまでは環境整備とお勉強の時間かな。

        こちらのサイトが参考になりました。
        目指せ!iPhoneアプリ開発エキスパート


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